癌を防ぐ!

世界中の医学者・科学者が最先端の知識と技術を駆使して、癌という業病の解明に努めています。また、免疫という現象の研究も急速に進展しています。ところが、医療現場の第一線で行われているがん診療は、果たして望ましい成果を挙げているでしょうか? 患者と家族が被る苦痛と負担は並大抵ではありません。増加の一途をたどる患者数と社会全体の損失は甚大です。

なぜこのようになるのか? 科学的・分析的であることを旨とするあまり、直感的に本質を捉える、という単純で大切な作業を忘れているからに他なりません。科学的手法を遵守し、科学的であろうとするためにその枠にとじこもって、その外に広がる無窮の領域を何の裏付けもなく、あるいは常識なるものを盾に排除・否定・無視しようとする風潮がガンなのです。科学はまだ未熟、発展途上なのです。枠を広げて行かなくてはならないのです。

なぜ癌になるのか? これはすでに述べました。発がん原因は日常生活の中にあり、癌はまさに生活習慣病なのです。従って対処法も単純で身近にある、つまり予防が十分に出来るわけで、難しく考える必要はまったく無いのです。

私が患者に求めることの第一は心の在り方です。ものの考え方・価値観・感情といった面を含め、その状態・変化が自律神経を介して身体に症状として現れます。免疫系の働きに影響するため、発癌原因と言うより監視・処理能力の問題であり、過度の交感神経緊張は癌の成長・悪化の元凶なのです。

家庭・ご近所・職場あるいはサークルなどでの人間関係が非常に強いストレスになって、交感神経緊張を招いている例をしばしば経験しています。心に緊張や不安あるいは不満を抱えながらの過重労働・長時間労働では、堪ったもんじゃありません。免疫力は著しく低下して、癌の芽を見逃してしまいます。このところ、突然のように浮かび上がった雇用問題。この国は決して人を大切にはしてこなかったし、してもいない。それがいよいよ鮮明になりました。将来、ぐんと癌患者が増えるでしょう。

己を守るには、肩肘張らずにふんわり、ゆったりしていることが肝要です。前向きの建設的な積極性は望ましいものの、攻撃的であってはなりません。「・・ねばならない」という枠を外し、物事がある幅の中で揺らいでいる限り、良しとするわけです。要するに、ゆとりのある心理状態です。

つぎが電磁波。遺伝子異常、発癌・増悪の最大原因です。ひたすら快適さと利便性を求めて電気の利用を拡大してきた結果、私達の生活空間は電磁波に満たされ、重大な環境汚染になっています。あまり問題視されていないだけに、いっそう恐ろしい。

あらゆる家電・電化製品の使い方に注意しなければなりません。距離を取って短時間が基本です。 電気毛布・電気シーツ・ホットカーペット・電気こたつ:電気あんか・電気足温器などは肌身に接して使います。しかも、短時間ではない。トイレには保温便座。台所では電気冷蔵庫・電気炊飯器・電子レンジ、果ては電磁調理器とくる。電気洗濯機は必需品。そしてテレビ・パソコン・オーディオ装置・コードレス電話に携帯電話。パネルヒーターに電気ストーブ。よほど使い方を考えなくてはなりません。

ところが、さらに重大な問題があるのです。日本の住居・家屋建築の常として、天井の真ん中には電灯が付いており、電源コードが天井裏を這っています。これが発する電磁波は、上の部屋の床を通して影響します。下の部屋の天井と上の部屋の床とは、ほんの数10㎝の距離です。上の部屋が和室で、畳の上に布団を敷いて寝ていると、かなりの時間を同じ場所で動かずに過ごすわけで、タップリ電磁波を浴びるこことになります。戸建の二階、積層住宅の上層階が問題であり、この事実に気付くまでに何人かを失いました。

壁の差し込み口(コンセント)と壁の中のコードも同じです。設計と施工法を変えなくてはならないのですが、現実的に対処するには次のようにします。

畳を挙げて部屋の真ん中から広くアルミフォイルを敷き詰めます、隙間を空けず。柔らかなアース線の一端のビニールカバーを10㎝ほど剥がし、銅線の束を扇の骨のように広げてアルミフォイルにガムテープで貼り付けます。畳を敷き戻し、アース線の一方の端を窓の隙間などから外へ出し、地面に差し込み接地します。あるいは電気洗濯機の置場まで這わせ、接地ターミナルに結ぶのです。電磁波をアルミフォイルで捉え、地面に逃すわけです。

金属製品を身に付けるのは出来るだけ避けることです。女性は金属ワイア入りのブラジャーを着けてはいけません。電磁波を乳房に集めることになり、乳癌の原因です。パソコン業務に従事する女性が増えていますが、どんなに危険か。

エックス線を使う検査も慎重でなければなりません、たとえ単純撮影1枚にせよ。この意味で、いわゆるがん検診には大いに疑問を感じます。食道・胃、大腸・直腸、肝・膵、肺、膀胱、子宮・卵巣、頭部など、それぞれ別個に検査するため、全身を対象とした場合はいったいどうなるのか。

日常、当然のように使われる治療薬も要注意です。非ステロイド系消炎鎮痛剤・抗生剤・向精神薬・ホルモン剤は間違いなく免疫力を阻害します。生命体としての基本構造を損なうのです。他の化学合成薬品も、おそらく同じでしょう。病気は薬で治す、という発想は検討を要します。かなりの代償を支払っていることを知らなくてはなりません。この点はまた改めて論じるつもりですが、現行の最新医療が医原病の原因となっているのも事実です。

免疫力という言葉が一般に広がり、医療界でも免疫現象の大切さが認識されてきています。そして、免疫力を高めることを謳ったサプリメントの類が数多く出回っていますが、用心してください。高いばかりで無効のもの、組み合わせが悪い場合、むしろ有害なケースもあります。勧められるままに20数種類も服用、「メシ食えねェ」と云っていた胃癌患者がいました。もともと化学薬品の寄せ集めが多いし、次々に新手が出てくることからして怪しいでしょう。ミネラルウォーター類も避けた方がよろしい。けっこう汚染されています。

普通の食事をきちんと摂ることが何より大切です。ただし、素材を選び調味料を吟味して調理に手をかけることです。それでも残念ながら、水銀・鉛・アルミなどの有害金属、農薬・殺虫剤の類が身体に入ってくることは避けられません。従って、こうしたものを排出する手立てが必要になります。

喫煙を続けながら癌その他の病気を治してくれ、とは横着もはなはだしい。タバコの害毒に対する認識と対応が甘すぎなんです。 アルコールも、程よく上手に嗜むなら百薬の長ともなりますが、過ぎてはいけません。

肝炎ウィルスの感染から肝硬変、肝臓癌となる例、アスベストによる中皮腫などは個人レベルだけで片付くものではありませんが、注意はすべきでしょう。パピローマ ウィルス感染との関係が深い子宮頸癌では、女性の性行動を考えなくてはなりません。

歯のアマルガム(水銀合金)は除去します。金属は使わず、セラミックを。義歯・咬合・顎関節の不具合には手当てを。

癌の予防法を、精神心理面の緊張から来る自律神経を介した免疫力の低下と、電磁波の遺伝子異常誘発を中心に述べましたが、社会環境の中の要因が、多数、複合的に作用していることを理解して対処しなければなりません。同時に、このような状況は、ひたすら経済効率と利便性を追い求めてきた私たち自身がもたらしたものであることも認識を。癌を防止するには、どうすることが必要ですか?

癌の診断は何の苦痛もなく容易にできます、しかも本当の早期に。癌の治療も、穏やかで副作用・後遺症なくできるのです。常識とか既成概念に縛られないことです。看板の大きさで判断してはいけません。

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