なぜ癌になる?

癌は、感染症のように身体の外から入ってくるものではありません。身体を構成する細胞が無軌道に増殖して行くものです。

私たちの身体の細胞は、あらかじめ決められた規則に従って分裂し増殖して、その与えられた時間(寿命)が尽きると死んで行きます。この過程のプログラムは遺伝子に情報として記憶され、細胞が分裂すると、そのまま新しい細胞に伝えられます。

ところが、この遺伝子に異常があって正しい情報が伝えられなくなると、細胞は常軌を逸して際限なく分裂増殖を続けるようになります。これが癌なのです。

では、なぜこの遺伝子異常は起こるのか。遺伝子は多数のアミノ酸から成っており、遺伝情報はこのアミノ酸の組み合わせと微細な立体構造の違いとして蓄えられています。そして、この立体構造が少しでも狂うと、遺伝情報も変わります。細胞分裂のプログラムが狂うわけです。分裂回数の制限が外れ、際限の無い分裂増殖が始まります。

では、このアミノ酸の立体構造、つまり遺伝情報の狂い、変化はなぜ起るのか。主因は電磁波です。周波数が高いほどエネルギーが強く、影響も大きいのですが、一般家庭・職場の電源である50サイクル、60サイクルの交流電流が、むしろ身近な危険なのです。つまり、日常生活を営む空間あるいは環境に最大の原因が潜んでいるわけです。すべての家電・電化製品、携帯電話やパソコンと周辺機器、さらに柱上トランス、高圧送電線、マイクロウェーブ通信やレ−ダーの装置、ときには紫外線から宇宙線に至るまで。

医療現場では頻繁にエックス線が用いられ放射線治療も行われますが、単純撮影一枚と言えども要注意です。

エネルギーの大きい高周波は遺伝子アミノ酸の立体構造を容易に変化させますが、エネルギーが小さくとも、繊細精緻な遺伝子情報に影響し、免疫系の主力であるリンパ球の活性を弱めます。

さらに、発現すると細胞をがん化させる癌遺伝子、逆に癌化を防ぐ抑制遺伝子もあり、その活性化や失活も電磁波のエネルギーによって起こります。

狂った遺伝子のために細胞が暴走を始めるのは、細胞が分裂するときです。したがって、細胞分裂が頻繁に起こるところ、起こる場面でよく発癌するわけです。例えば、胃の粘膜とか子宮内膜とか、新旧細胞の交代が常にあり、胃潰瘍で傷ついた粘膜を修復するために細胞が増殖する。異常な遺伝子が出現する機会も増えるわけです。したがって、炎症とか潰瘍、あるいは感染などが慢性的に存在していると、発癌する確率が高くなります。

この細胞・組織の障害は様々な原因で起こります。細菌やウィルスの感染、医薬品・防腐剤・着色剤など化学薬品、農薬、殺虫剤、重金属、活性酸素、紫外線などなど、実に様々ですが、すべて私たちの生活空間に、ごく普通に存在しています。

癌化した細胞は健康な細胞に比べて異常であり、免疫システムによって「異常自己」と判断され処理されますが、このシステムが不健全であれば異常自己は見逃され、もとより健康が損なわれている身体ですから癌を助長する要素も働き、癌は成長して行きます。

この免疫系の主役はリンパ球であり、副交感神経を励起すると、その活性が高まります。副交感神経と拮抗するのが交感神経で、これが緊張すると相対的に副交感神経の機能は低下します。

交感神経が興奮する原因の第一は、何と言っても精神緊張でしょう。個々人の心の在り方・人生観・価値観も然ることながら、対人関係や取り巻く経済・社会の諸問題が絡んできます。

以上から結論すると、癌は私たちの生活様態・生活環境に起因するものであって、言うなれば生活習慣病なのです。そうなると、対処法も自ずと定まります。つまり、予防が可能なのです。 癌はもはや死病ではありません。ほとんどの患者を助けられるはずです、対応さえ誤らなければ。

発癌の二大要因

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